2024年11月17日の兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦氏の選挙戦をめぐって、新たな疑惑が浮上しています。
選挙広報担当を名乗るPR会社「merchu」代表取締役の折田楓氏と、斎藤氏の有力支援者である朝比奈秀典氏との関係性に注目が集まっているのです。
この記事では、
朝比奈秀典氏って誰?
朝比奈秀典氏は折田楓氏を知らない?
について深ぼりしていきます。
斎藤元彦氏をはさんで、2人がどのような関係性にあるのかチェックしていきましょう。
朝比奈秀典のプロフィール:会社社長で選挙プランナー
では朝比奈秀典氏がどのような人物なのか、プロフィールを詳しく見ていきましょう。
朝比奈興行株式会社の社長
朝比奈秀典氏は、兵庫県明石市に本社を置く朝比奈興産株式会社の代表取締役社長。
昭和10年創業の朝比奈興産株式会社を1999年から率いる地域の超有力者。
朝比奈秀典氏は、1963年11月8日生まれの兵庫県明石市出身の実業家です。
2024年の時点で61歳です。
1999年、35歳という若さで昭和10年創業の朝比奈興産株式会社の三代目代表取締役社長に就任しました。
同社は明石市二見町で創業した老舗企業。
LPガス販売、都市ガス工事、水道工事、リフォーム工事、土木工事、解体工事など、地域に密着した事業を展開しています。
地域活動では、明石倫理法人会会長を務め、地元経済界の重鎮として活動しています。
特に「一日一神社参拝」を日課とし、地域の伝統文化の保護にも尽力。
さらに柔道六段の腕前を持ち、スポーツを通じた青少年育成にも関わっています。
選挙プランナーとしての朝比奈秀典:西村康稔と泉房穂
斎藤元彦氏や折田楓氏との関係で重要な点は、朝比奈氏が「選挙のプロ」としての一面を持つことでしょう。
自身のブログでも、
「30年の選挙活動の経験を踏まえ、選挙プランナーとして立候補者のお手伝いをしようと思っています」
と表明。
30年以上にわたり選挙活動に携わり、「選挙のプロ」「選挙プランナー」としても知られているのです。
特に地元明石を選挙区とする西村康稔衆議院議員の支援者として知られています。
朝比奈秀典氏は、2000年に経産省官僚から政界に転身しようとしていた西村康稔氏(当時37歳)の初めての国政選挙に関わりました。
また、明石市長選での泉房穂氏の選挙戦略を手がけるなど、地域政界で大きな影響力を持っています。
朝比奈秀典氏は、元明石市長の泉房穂氏の幼なじみとでした。
泉氏の選挙では常に中心的な役割を果たし、全ての選挙運動を取り仕切っていたとされています。
泉氏の市長選では70%という高い得票率を実現するなど、その手腕を発揮しました。
泉氏自身も朝比奈氏を信頼しており、定期的に連絡を取り合う関係を維持していたことがSNSの投稿からも確認できます。
ちなみに朝比奈秀典氏の趣味はカラオケと選挙プランニング。
ビジネスと地域貢献、政治活動を絶妙にバランスさせた活動を続けている人物として評価されてきました。
朝比奈秀典と折田楓の関係性:斎藤元彦をめぐって対抗?
ではここから、朝比奈秀典と折田楓氏の関係について見ていきましょう。
「楓ちゃんて誰?ですよ」
そんな朝比奈秀典氏が2024年11月22日、自身のXで「楓ちゃんて誰?ですよ」と投稿。
この一言が大きな波紋を呼びました。
その前に、折田楓氏は選挙期間中、斎藤氏のSNS戦略を担当したと公表していました。
自分のnoteで「運用戦略立案、アカウントの立ち上げ、プロフィール作成、コンテンツ企画」などを手がけたと高らかに自己PRしたのです。
*折田楓氏の自己PRについては、こちらの記事をご覧ください。
ですが、もし折田氏が斎藤氏の選挙運動を有償で請け負っていた場合、公職選挙法違反の疑いが出るということで話題を集めました。
そして、折田氏はnoteの内容を一部変更、削除するなどの対応に追われていたようです。
そんななか、朝比奈氏が折田氏のことを「知らない」という発言が出たのです。
つまり、斉藤元彦氏の選挙参謀ともいえる朝比奈氏が折田氏を知らないと言ったのはなぜなの?と疑問を深めることになったのです。
朝比奈秀ほどの大物にとっては、若い折田楓氏の存在は眼中になかったのでしょうか?
矛盾があるという声も
朝比奈氏の発言に対し、あるX利用者から
「選挙中に折田氏と至近距離で同じ場所にいる写真がある」
と指摘されると、
「女性がうろちょろしてるとわかってたけど紹介されてないから話しもしてないし、名前も聞いてませんでしたよ^_^」
と返答。
ですが折田氏は斎藤氏の選挙カーに同乗し撮影を行うなど、選挙運動の中心的な場面に頻繁に登場していました。
ですので、朝比奈秀典氏が知らないというの矛盾があるという指摘も出ました。
もちろん、実際のところは分かりません。
ただ、全国紙政治部記者もまた、
「朝比奈氏は選挙のプロとしての顔も持ち合わせており、今回の斎藤氏の街頭演説でもその姿が目撃されています。そんな彼が折田氏のことを全く知らないというのは不自然だと話題になりました」
と指摘しています。
この問題は、斉藤元彦氏の選挙運動の透明性や公正性に関する議論を呼び起こしました。
さらに、斎藤陣営内部の人間関係にも新たな注目を集めることになっています。
斉藤元彦氏の選挙戦での公職選挙法違反の疑いについて、今後どのような展開を見せるのか目が離せない展開です。
*折田楓氏は石丸伸二氏の選挙戦略を尊敬していたようです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。