元TBSアナウンサーの国山ハセンは、イラク出身の父と日本人の母を持ちます。
ジャーナリスト・映像プロデューサーとして活躍中ですが、イラク人の父の死を機にイスラム教徒の土葬問題を取材するなど、自身のルーツと向き合う姿勢も強いです。
この記事では、国山ハセンの家族構成について解説し、多様なバックグラウンドをもって活躍する姿を追っていきたいと思います。
国山ハセンさんは1991年1月5日、東京都大田区でイラク人の父と神戸出身の日本人の母の間に誕生しました。
名前の「ハセン」はアラビア語で「美しい」という意味。
大田区立東調布第一小学校、大田区立東調布中学校を経て、中央大学杉並高等学校、中央大学商学部を卒業しました。
2013年にTBSテレビにアナウンサーとして入社し、「news23」「アッコにおまかせ!」などの番組で活躍しました。
2022年12月末にTBSを退社し、2023年1月からPIVOT株式会社の映像プロデューサーとして新たなキャリアをスタートさせています。
PIVOTでの動画も株から政治まで多岐にわたり、人気を集めています。
では国山ハセンさんの生まれた家庭について詳しく見ていきましょう。
国山ハセンさんは幼少期から日本で育ちましたが、父の祖国イラクの文化も大切にする家庭環境でした。
お母さんは神戸出身ですが、奄美大島にルーツがあるようです。
サッカーに打ち込んだ学生時代を過ごし、中学・高校はサッカー部、大学では準体育会サッカー同好会に所属していました。
当時「ハーフ」と呼ばれることに違和感をもっていたそうですが、このアイデンティティを前向きにとらえています。
海外にルーツを持つことで視野が広がり、ハングリー精神もつちかわれたと感じているそうです。
また国山ハセンさんにはお姉さん(リンダさん)がいて、ノルウェーに住んでいます。
お父さんは2022年に亡くなっていますが、これについては後で詳しくお伝えします。
国山ハセンさんは2020年2月に4歳年下の一般女性と結婚しました。
馴れ初めはナンパだったそうです!
国山さんが恵比寿横丁で飲んでいた時に、前から歩いてきた女性に「今何してるの?」と声をかけてナンパ。
ですがその時から結婚を意識したとのことで、運命的ですね。
2022年2月には第1子となる長男が誕生しました。
国山ハセンさんは育児休暇も取得し、仕事と家庭の両立に積極的に取り組むイクメンとしても評価されています。
息子さんに対しては、
「父の愛を感じながら、その愛を伝えたい」
と語っています。
イラク人の父から受け継いだ多文化背景をさらに次世代に託す意志を感じますね。
国山ハセンさんは、ジャーナリストや映像プロデューサーとして文化の違いを超えた相互理解の大切さを伝え続けていかれるのでしょう。
ではここからは、国山ハセンさんがイラク人でイスラム教徒のお父さんの死を経験して考えたことについて、深掘りしていきましょう。
2022年に国山ハセンさんの父が他界しましたが、その1年後にSNSで心境を語りました。
最後に”I love you baba!!”と述べています。
アラビア語で「父」を意味する「baba」という言葉とともに、父への愛情を表現しているのです。
父が亡くなってちょうど1年になる。時と共に心の整理が出来てきたかな。 今日まで早かったし、色々あったしなぁ。介護も辛かったし、人生は儚いなぁと実感したけど最期は一緒に過ごせたから幸せだったよ。だから今日は家族で実家近くの思い出の場所で食事をした。 楽しかった。父の愛を感じながら 息子にもその愛を伝えたいと思います。 I love you baba!!
国山ハセンさんはTBS在職中、父の死をきっかけに「イスラム教徒の墓が足りない」という問題を「news23」で取材しました。
イスラム教では火葬が禁止されており、土葬を選択せざるを得ないのです。
ですが日本では土葬は難しいため、信者たちが直面する課題を取材したのでした。
この取材は個人的な経験と報道者としての使命が重なった重要な仕事となり、印象深い報道となりました。
国山ハセンさんは、まだ一度も訪れたことのないイラクについて、
「いつか父の故郷に行きたい」
と語っています。
イラク現地の社会課題解決にも関心を持ち、父の遺志を継ぐ形で架け橋になりたいという想いを持っているようです。
国山ハセンさんの家族構成について見てきました。
こちらのような家族がいらっしゃいます。
現在は妻と息子との3人で暮らしながら、PIVOTの映像プロデューサーとして新たなキャリアを築きつつあります。
父から受け継いだ多文化的な視点を活かし、メディアを通じて日本社会の多様性向上に貢献してくれることを期待したいですね。