実業家の奥谷禮子さんは、作家・林真理子さんの小説「中島ハルコ」のモデルとして知られています。
実はお２人は長い付き合いでとても仲が良く、自宅も近所とのこと。
この記事では 奥谷禮子さんがどれほどすごい人物なのかについて詳しく解説します。
奥谷禮子は林真理子「中島ハルコ」のモデル
奥谷禮子さんは林真理子さんと親交が深く、小説「中島ハルコ」の主人公のモデルとなっています。
作中に登場する数々の金言は、すべて奥谷さんが実際に発した言葉だと言われています。
「私が何気なく言ったことを林さんはよく覚えています。
『中島ハルコ』が人気なのは、きっと今の若い子たちがバシッと怒ってくれる人を欲しているからでしょうね」
と奥谷さん自身も語っています。
こちら、ドラマで「中島ハルコ」役をつとめている大地真央さんです。
奥谷さん自身も著書を出しています。
また中島ハルコばりのすっぱりとしたセリフを聞きたい場合は、こちらの『如是我聞』がよさそうですね。
奥谷禮子の経歴と実績
奥谷禮子さんは兵庫県神戸市出身で、JALの客室乗務員でした。
さすが、お美しいですものね。
『日航スチュワーデス 魅力の礼儀作法』という著書も書かれています。
その後、1982年、31歳の時に人材派遣会社「ザ・アール」を設立しました。
当時、日本に「若い女性起業家」は皆無に近い状況でした。
「当初は『アールです』と営業の電話をすると、銀座のクラブのツケの催促と間違われてガチャンと切られたものです」
と、創業期の苦労を振り返っています。
35歳の時には、日本を代表する企業経営者団体「経済同友会」の初の女性会員に。
大変に活躍され、知名度も高くなっていきました。
奥谷禮子と林真理子との意外な縁
奥谷禮子さんと林真理子さんの交友は20年以上におよびます。
「こんなに好き放題してもいいんだ！」
と林さんが感嘆するほど、奥谷さんは型破りな生き方をする人物として知られています。
その間の出来事や会話が「中島ハルコ」シリーズの重要なモチーフとなっています。
かつては２人一緒に着物を買いに出かけ、日本舞踊も習っていたといいます。
そして、偶然にも隣家同士となったことから親交がさらに深まりました。
奥谷禮子さんが、林真理子さんのお隣に引っ越してきたのでした。
小田急線の代々木上原駅が最寄りだそうです。
こちらは、TSUTAYAの増田宗昭会長と林真理子さん、奥谷禮子さんの写真。
人脈も大変広いですね。
また奥谷禮子さんは実業家としてだけでなく、文化人としての一面も持ち合わせています。
エンジン01というボランティアの文化活動団体でも林真理子さんとともにリーダー的存在です。
このように、奥谷さんと林さんの関係は、単なる隣人としての付き合いを超え、趣味や文化活動を通じた深い友情で結ばれています。
その親密な関係があってこそ、林真理子の小説「中島ハルコ」の生き生きとしたキャラクター造形が可能になったのでしょう。
奥谷禮子の結婚歴：奥谷謙一は息子ではない？
奥谷禮子さんは甲南大学法学部の同期生だった奥谷通氏と結婚しましたが、1984年に離婚。
奥谷通氏はその後、衆議院議員（2期）を務め、2003年に51歳で逝去されています。
離婚後、奥谷さんは東京大学名誉教授で理化学研究所計算科学研究機構副機構長を務めた米澤明憲氏と再婚しました。
前夫の息子である奥谷謙一氏は、兵庫県議会で百条委員会の議長を務めるなど、政界で活躍しています。
奥谷謙一さんは1985年生まれですので、奥谷禮子さんの実子ではなく、奥谷通さんの再婚相手の息子さんではないかという説もあります。
2022年には日本の伝統工芸技術の育成と伝承を目的とした一般財団法人奥谷禮子財団を設立し、新たな社会貢献活動にも取り組んでいます。
奥谷禮子はやっぱりすごい方！【まとめ】
このように奥谷禮子さんは、実業界での活躍だけでなく、文化的なボランティア活動にも積極的です。
さらに文学作品のモデルになったり、また家族を通じた政界とのつながりでも注目を集めたりしています。
これからも林真理子さんともども、ますますご活躍されることでしょう。
＊奥谷禮子さんの元夫、奥谷通氏や、息子と言われる奥谷謙一氏についてはこちらの記事をご覧ください。
