ではまず簡単に、斉藤元彦氏が兵庫県知事を失職した事情をふりかえってみましょう。
2024年3月、兵庫県庁で斎藤元彦知事に関する告発文書が提出されました。
文書では、斎藤知事によるパワハラ行為や不適切な要求などが指摘されていました。
この告発を行った元西播磨県民局長は、その後停職3カ月の懲戒処分を受け、7月に亡くなられています。
さらに9月19日、兵庫県議会は斎藤知事に対する不信任決議案を全会一致で可決しました。
これを受けて斎藤知事は失職することになりましたが、出直し選挙への出馬を表明。
「改革を進めるために知事の仕事を続けたい」と述べ、11月の選挙に向けて動き出したのです。
斉藤元彦氏に対しては、批判の声とともに、「悪くない!」と再評価する声が高まってきました。
それぞれについて見ていきましょう。
斉藤元彦氏の支持者からは
といった意見が出ています。
SNS上では「#斎藤知事がんばれ」というハッシュタグも登場しましました。
そこでは、
といった声が見られます。
西播磨県民局長の命を縮めたのは、百条委員会開催を決めた兵庫県議会及び今回の斎藤降ろしに関わった人たち。 百条委員会で自分の不始末、悪事がばらされることを恐れた局長が切羽詰まって自殺を選んだ。 斉藤さんは何も悪くない。 むしろ局長の悪事について、斉藤さんは 百条委員会で質問されても、必要最小限のことしか言ってない。 斉藤さんが局長を殺したっていう人は、百条委員会で彼がこの局長についてどんなことを言ってるか?もう一度聞いてみたらいいと思う。
このような斎藤氏の支持層は、SNSを中心に徐々に拡大しています。
選挙活動では「斎藤ガールズ」と呼ばれる若い女性による熱心な支持者たちも現れ、励ましの手紙が届くなど新たな展開も見せています。
斉藤氏に対しては
という評価も根強く、演説会場には300人を超える支持者が集まるなど、支持基盤が復活しつつあります。
一方で批判派は
として、知事としての資質を問う声を上げています。
また、企業へのおねだり疑惑なども指摘され、
との厳しい指摘もあります。
兵庫県知事選で、斉藤元彦前知事が当選する可能性があるそうです。自分は全く悪くない、、、議会が不信任決議を出したので失職を選んだ、、、 県民は許していいのか??? 県職員は問題なしと思ってるのか??? 不思議です。
斎藤氏は就任以来、行財政改革に取り組んできたと主張しています。
また告発内容について「一つ一つの対応は適切だった」としながらも、県政が混乱したことについては謝罪の意を示しています。
一方でパワハラ疑惑については否定的な立場を取り続けています。
このように、斉藤元彦氏は「悪くない」と主張する人たちは、斉藤氏が敵陣営によってはめられて、濡れ衣を着せられたと考えているようです。
ですから両者の主張は平行線のままです。
この記事では、斉藤元彦氏は「悪くない」と再評価の声が高まっているとお伝えしました。
その背後には、特にSNSで、斉藤氏が敵陣営にはめられて濡れ衣を着せられたのだというとらえ方があるようです。
2024年11月の出直し選挙では、県政の立て直しが最大の争点となっています。
斉藤元彦氏が知事に返り咲く場合も、そうならない場合も、県職員の士気回復や信頼関係の再構築が大切な課題となりそうです。
また県民の間でも意見の対立が激しくなりつつあります。
2024年11月の知事選は、兵庫県の将来を左右する重要な選択として、今後の展開が注目されています。
*斉藤元彦氏はスーパーエリートだけど、挫折も知っている。詳しくはこちらの記事をご覧ください。